2013年10月18日金曜日

海上自衛隊のミスコンが話題に:人員確保に苦心



●17日、イメージ向上と若者の入隊促進を狙って、海上自衛隊が奇策を打ち出した。「Mr.&Ms.JMSDF」というコンテストを開催したのだ。候補者の動画を見て、スペシャルムービーの主役にふさわしいと思う海上自衛隊員をネット投票で選んでもらう。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月17日 17時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78014&type=0

海上自衛隊のミスコンが話題に、人員確保に苦心―中国メディア

 2013年10月17日、イメージ向上と若者の入隊促進を狙って、海上自衛隊が奇策を打ち出した。
 「Mr.&Ms.JMSDF」というコンテストを開催したのだ。
 候補者の動画を見て、スペシャルムービーの主役にふさわしいと思う海上自衛隊員をネット投票で選んでもらう。
 信息時報が伝えた。

 この投票イベントは9月から10月31日まで開催されている。目下、すでに累計12.3万あまりの投票があり、一番人気の男性自衛官は市橋徹也3等海曹で、女性の暫定トップは松代淳子海士長だという。

 日本の海上自衛隊は今回のミスコンで特別にスマホアプリを発表した。
 ダウンロードした後、まず必ず海上自衛隊や候補者の動画に関する問題に回答してから、ようやく投票できる。
 少なくとも10問中6問を回答した人だけが投票の権利を得られる。
 希望があれば繰り返し投票は可能だが、前提として毎回このクイズをしなければならない。

 このイベントは生活とネットが密接に関係している若い世代をターゲットにしており、大変好評を得ている。
 先月から現在までアプリのダウンロードは1万回を超え、日本で最も人気のあるスマホアプリの一つとなっている。

 海上自衛隊の広報官は、
 「日本の若者は一般的に海上自衛隊に入ろうと思っていないが、今回の活動を通して関心を持ってもらえればと思う」
と述べた。
 ある海上自衛隊幹部も
 「特定の人物に親近感を持てば、海上自衛隊に対する興味も自然と増すだろう」
と語る。

▼4万以上の隊員から6人の若手候補者を厳選

 海上自衛隊の4万人を超える隊員から、6人の候補者を厳選した。
 男女比は半々で、年齢は20-30歳の写真写りがよく、挑戦的だったり冒険性があったりする職務についている隊員たちだ。
 この6人が90秒間の動画で自分の隊員生活を披露している。

 潜水艦救難艦で潜水任務に就く市橋徹也3等海曹は動画で潜水訓練の様子を披露し、鍛え抜かれた上半身をあらわにしている。
 横井貴信一等海曹はP-3C哨戒機のパイロットだ。
 森直人三等海曹はアドリア湾のソマリア沖で海賊船関連の任務に就いている。
 女性候補者の青山展子二等尉官もP-3Cのパイロットとして日本で震災の救援にあたっている。
 鶴崎茉莉二等海曹は空港管制塔で軍用機の離着陸を指揮している。
 松代淳子海士長は、艦艇と外界との通信を行っている。
 動画では彼女は旗を振りラッパを吹いている。

▼背景にあるのは日本人の反戦意識と自衛隊の人員不足

 2011年に発生した東日本大震災の後、世論調査での自衛隊の評判は明らかに向上しているが、日本国民は基本的に依然として反戦の立場を堅持しており、自衛隊各隊は人員確保で引き続き苦労している。

(提供/人民網日本語版・翻訳/ EW・編集/武藤)


 働き手になる若年労働層の希薄化が将来の日本の経済の障害になるとエコノミストはいうが、若年労働層に職がなくニート化する現状を解説してはいない。
 若者労働層が余っている今は、この説でいくと好景気に湧いていないとならないはずになるが。
 オクラ入りの古い理論で現実を説明しようとするととんでもない矛盾が発生する。
 いまの経済学者はバカばかりだ!
といってもさして大きな間違いはない。
 ミクロの部分ばかり突っついてそれがボロボロになった古理論にマッチするかどうかばかりを漁っている。
 
 さて話は自衛隊だが、若者が職にあぶれる昨今、就職難は大山のごとく若者の前にどっかりと腰を据えている。
 「末はニートで、ひきこもり」
といった状況にどうしてなってしまったのだろう。
 理由はさほど難しくはない。
 成長の次には安定がくる
 安定を支えるのは安定人数であってほぼ一定。
 いわゆる保安要員だけで事足りる。
 建設要員はいらない。
 よってそこに、新規の若年層が割り込む余地はない。
 いわゆるランニングコストだけで充分で、イニシャルコストはいらない、ということである。
 さらにまずいことに、老年層への配慮から、定年が65歳にまで引き上げられた
 よって、もう若者の職場はない。
 もはや若者はこの国にあっては邪魔者でしかない。

 そこで政府は考える。
 昔なら、失業対策で道路工事をするが、昨今は道路も出上がったし、失業対策の手当がつかない。
 なら、若者は軍隊にいってもらおう。
 そこで、素直な人間を養成して、技術を習得させ、社会に送り出せば、新たな様々な戦力となる、と。
 言い換えれば自衛隊は若年層失業対策の目玉に浮上してきたわけである。
 これが3年前まではそうはいかなかった。
 2011年の東日本大津波のときの自衛隊の活躍が、一気に自衛隊を日本人の、若者の身近な存在にさせた。
 それまで白い目で見られていた自衛隊が、この時を境にして一気に檜舞台に踊りでた瞬間である。
 自衛隊は国民を守る存在としてインパクトな登場をした。
 もはや自衛隊は国民にとって遠い存在でもなく、アンタッチャブルでもない。
 さらに追い打ちをかけたのが、中国の掟やぶり
 「日本の封印」を剥がしてしまったという、昨年の反日デモの実行。
 中国嫌いが瞬く間に9割を超えてしまった。
 そして尖閣における巡視船の鬼ごっこはひしひしと日本人の危機感を煽ることになる。 

 鉄砲かついいで海外でドンパチなんて時代ではない。
 せいぜいのところ海外勤務は国連要請のPKOぐらいだ。
 名前は戦争ではなく「平和維持」軍である。
 それを除けば、至極安全な失業対策部門である。
 ちなみに、自衛隊に永久就職する意志のある人員しか「平和維持軍」には参加できない。
 中国と戦争があるから怖いなんてことはない。
 中国が日本に侵攻するなんてことは百に一つもない。
 そんなことをやったら中国国内で社会不安が爆発して暴動が起こる。
 中国には日本侵攻をやる必要がない。

 日本侵攻にはそれに見合うだけの利益がない。
 共産党というのはソロバン勘定で動く。
 メンツでは日本侵攻だが、それで自国がというより共産党が潰れてはソロバンもはじけなくなる。
 共産党を潰さない、というのが中国当局の超最優先課題である。
 よって、共産党が支配しているかぎり、中国の日本侵攻はない。
 もしやっても日本に勝てないことは「承知の助」。
 戦争のキャリアが違う。
 日本は「戦争の小鬼」、一方中国は「戦争のズブ素人」。
 戦器の数で戦争ができるほど近代は甘くはない。
 戦器の数が多くなればなるほど、逆に戦争キャリアがモノを言ってくる。
 決め手はいかに有機的にシステマテイックにフィードバックさせて戦いを遂行できるかだ。
 中国ではそれは無理。
 しかしその代わりに、大きなラッパがある。
 誇大妄想的なラッパの音量はすさまじい。
 大きなラッパを吹くことで中国は国内にガンバッテいるぞーといったところを見せられる。
 日本はそれを上手に利用して中国に追い詰められているからこちらもガンバラなくては、と宣伝する。
 どちらも演技でやっている。
 迫真の演技である。
 実際には中国は軍事的なことはなにもせず「静かな長い戦い」をスローガンにし、
 日本は中国が動けないことを知っているので強気に対峙している。
 蛇足だが、この迫真の演技につい引き込まれたのが韓国。
 足元を見失ってワル乗りしてしまった。
 というより、演技と実際が混交して見分けがつかなくなり、雰囲気に酔っ払ってしまった、というほうが正確かもしれない。
 国際的な外交をするには、まだまだ能力が低く、かけ引きがわからない状況にある。
 静かにものを判断する理性がまだ育っていない。

 その演技のラッパが若者の意欲をくすぐる。
 つまり、危機感がくすぐられる。
 高揚感が出てくる。
 自分を追い詰める場が与えられる。
 「自分探し」なんてことをしないですむようになる。
 青春を無為に過ごさないですむ。
 3年前と違って、もはや自衛隊は嫌な目でみられる存在ではなくなった。
 尊敬されるようにもなった。
 誇れる場所にもなった。
 自衛隊は若者の失業対策部門としては最高の場所だといっていい。
 安全にして、高度の技術が受けられ、かつ、民族の安全に参加したという満足感が与えられる。


 さてさて、ではこの「Mr. & Ms. JMSDF」なるものを見てみよう。

【Mr. & Ms. JMSDF】 スマートフォンアプリ Mr.&Ms. JMSDF 予告編 Mov




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公開日: 2013/07/15