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朝鮮日報 記事入力 : 2013/12/22 06:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/21/2013122100783.html
ハイブリッド車販売、トヨタが現代を圧倒
トヨタ自動車が2011年に発売した第3世代のプリウス(ハイブリッド仕様車)の燃費は1リットル当たり21.0キロメートルに達する。
準中型クラスだが、マニュアル仕様の韓国の小型車よりも燃費が良い。
優れた燃費性能が人気を集め、プリウスは年初来10月までに全世界で70万台が売れた。
韓国の輸入車市場で販売首位のBMW520d(5シリーズのディーゼル仕様車)は、価格が6000万ウォン(約588万円)台という高級車だが、燃費は16.9キロメートルと優れている。
現代自動車のアバンテ1600CCディーゼル仕様車(16.2キロメートル)よりも燃費効率が高い。
日本とドイツの完成車業界は、1990年代半ばから環境対策車市場に挑戦し、技術が完成段階に近づいている。
事業的にも安定的な基盤を確保した。
相対的に事業化が遅れた電気自動車分野でも、日産リーフやBMWのi3のような世界的なヒット車が続出している。
現代自が環境対策車の市場を確信できずに足踏みする間、日独メーカーははるかに先に進んでしまった。
世界各国の政策も日独メーカーに有利な方向に変化している。
燃費が良く、温室効果ガスの排出量が少ない環境対策車には補助金などさまざまな優遇策が取られており、逆に燃費効率が悪い車には負担金を課す制度も検討されている。
韓国政府も2015年から二酸化炭素排出量が現代自ソナタより多い車を購入する場合、最大で数百万ウォン(数十万円)の課徴金を適用し、24年までに環境対策車を首都圏の登録車両の20%(約170万台)まで普及する計画を最近明らかにした。
■現代・起亜自、必死の追撃
切羽詰まった現代・起亜自動車は今年、ハイブリッド車、ディーゼル乗用車の新モデルを相次いで発売し、日独メーカーの追撃に乗り出した。
世界の自動車市場の新たな主流に浮上した環境対策車分野でこれ以上遅れるわけにはいかないとの判断が背景にある。
現代・起亜自は15日から16日にかけ、グレンジャーとK7のハイブリッド仕様車を発売した。
これにより、同社はアバンテ、ソナタ、K5に続き、5車種にハイブリッド仕様車を投入したことになる。
グレンジャーとK7のハイブリッド仕様車は、排気量2400CCのガソリンエンジンと電気モーターを採用したモデルで、平均燃費は16キロメートル前後だ。
価格は3440万-3460万ウォン(約337万-339万円)に設定された。
現代自は発売に際し、購入後30日以内にもし満足できない場合には、一般車両に交換できるとする破格の条件を掲げた。
現代自は「環境対策車市場で海外の競合メーカーに押されないため、ハイブリッド車のラインアップを拡充している」と説明した。
現代自はまた、燃費が良く、温室効果ガスの排出量が少ないディーゼル乗用車も相次いで発売している。
8月にアバンテのディーゼル仕様車を発売。
今月初めにはK3もディーゼル仕様車を発売した。
現代自は数年前、「震動や騒音を消費者が嫌がる」との理由でディーゼル乗用車の開発に興味を示していなかった。
しかし、輸入ディーゼル乗用車が人気を集める中、参入を先延ばしするわけにはいかなくなった。
■世界技術と大きな格差
しかし、現代・起亜自のハイブリッド車はまだ日独とは大きな格差がある。
最も燃費が良いソナタ、K5のハイブリッド仕様車でも16.8キロメートル。
これはトヨタが1997年に発売した第1世代プリウス(17.4キロメートル・米国基準)の燃費をも下回る。
プリウスが完全にハイブリッド車として開発されたとはいっても、韓国の自動車メーカーと世界最先端の環境対策車メーカーとでは技術格差がまだまだ大きいのが現実だ。
技術水準が遅れているため、販売実績も伸び悩んでいる。
現代・起亜自の今年の国内外でのハイブリッド車販売台数は5万台をやや上回る程度で、同社の販売台数全体の0.8%にすぎない。
このため、現代・起亜自にハイブリッド車用のバッテリーを供給するLG化学は、年産15万個規模の生産ラインを設置したものの、工場は遊休状態となっている。
一方、ハイブリッド分野で最も進んでいるトヨタは、今年1-10月にハイブリッド車を107万台販売するなど、新記録を更新し続けている。
現代・起亜自は、環境対策車の次の中心軸となる電気自動車も難関に直面している。
2011年に量産型電気自動車「レイEV」を生産したが、韓国国内の公共機関に割り当て販売した以外、一般向けの販路を開拓できなかった。
米テスラモーターズの「モデルS」や日産リーフが年間1万-2万台を売り上げているのとは対照的だ。
■低炭素協力金制度も負担
韓国政府が2015年から導入を計画している「低炭素協力金制度」も負担要因だ。
同制度は二酸化炭素排出量が少ない車を購入する消費者に補助金を支給する一方、排出量が多い車を購入する消費者に負担金の支払いを求めるものだ。
軽自動車や小型車の購入者は数百万ウォンの補助金を受け取れるが、大型車の購入者は負担金を払わなければなくなる。
韓国環境部(省に相当)のパク・ヨンジェ交通環境課長は
「排出ガスを減らし、燃費を高める規制を導入するのは、欧米など世界的な傾向だ」
と指摘した。
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朝鮮日報 記事入力 : 2013/12/30 08:30
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/30/2013123000537.html
米国の新衝突テスト、現代・起亜自は「優秀」判定ゼロ
米国道路安全保険協会(IIHS)が今年から実施している車両衝突テストで、
現代自動車と傘下の起亜自動車は
1車種も最高等級の「優秀(Good)」判定を受けられなかった
ことが分かった。
IIHSの衝突テスト結果は米国消費者が新車を購買する際に安全性の尺度として用いる指標で、
★.「優秀」(Good)
★.「良好(Acceptable)」
★.「普通(Marginal)」
★.「不良(Poor)」
の4等級で示される。
IIHSは28日(現地時間)、2014年型の新車約180車種について前側面「スモールオーバーラップ」テストを実施した結果、22車種が「優秀」判定を獲得したと発表した。
スモールオーバーラップは
運転席のフロント部分(前面部の左側25%)を時速40マイル(64キロ)で障害物に衝突させ、車の損傷具合や運転者(人形)の傷害レベルなどを検証するテスト。
これまでのテストは運転席フロント部分の40%を衝突させるものだったが、今年からは電柱や木、ほかの車の一部との衝突などを想定したこのテストを追加し、安全性要件をより厳しくした。
現代・起亜自は6車種がこのテストを受けたが「優秀」判定は1台もなく、
1.「良好」も現代自の「エラントラ(韓国名:アバンテ)」と
2.起亜自の「オプティマ(韓国名:K5)」
だけだった。
主力車種の「ソナタ」は「普通」で、競合車種となる
ホンダの「アコード」(優秀)や
トヨタ自動車の「カムリ」(良好)
に及ばなかった。
現代自の「ツーソン」と
起亜自の「K3」「スポーテージ」はいずれも「不良」
と判定された。
現代自は「新型『ジェネシス』からはスモールオーバーラップテストに備えて車体の強度を高める」としている。
一方、現代自グループの鄭夢九(チョン・モング)会長は28日、現代自の米国法人を5年間率いてきたジョン・クラフチック社長を解任し、デイブ・ズコフスキー副社長を新社長に任命した。
同社関係者は
「クラフチック社長の在任中にシェアとブランド知名度は大幅に上昇したが、先の安全問題などへの対応が不十分だったとの指摘があった」
と、交代の背景を説明した。
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朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/03 09:32
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/03/2014010300817.html
円安加速、現代・起亜自は韓国市場死守に躍起
現代自動車と起亜自動車の昨年の国内販売実績は、前年比でそれぞれ4%減、5%減だったことが2日までに分かった。
中国や米国など海外の主な市場で善戦したため、総販売実績は前年比で6%増えたが、韓国国内では苦戦を強いられた。
一方で、韓国GM、双竜自、ルノーサムスンの国産車3社の合計販売量は8.6%増加した。
専門家は、市場シェア1位、2位の現代・起亜自が韓国市場で不振だった原因について、輸入車の好調を挙げている。
昨年、輸入車の韓国市場シェアは12%を突破するなど人気が高まり、ライバル車種の多い現代・起亜自が集中的に打撃を受けたとの分析だ。
これに対し韓国GMやルノーサムスンは、主に1000万-2000万ウォン(約100万-200万円)台という中・低価格の準中型車を主力車種に据えており、また双竜自はスポーツ多目的車(SUV)に特化したため、輸入車ブームの影響を受けなかったわけだ。
韓国国内で苦戦する現代・起亜自は今年、ディーゼル車やハイブリッド車などの販促を強化し、輸入車に対抗する戦略を打ち出している。
ただでさえ年初からの円安進行で海外での日本車の販売攻勢が加速するとみられるだけに、韓国市場を死守しなければ今年の全体の事業目標達成が困難になるとの危機感も渦巻いている。
■現代・起亜自、国内市場での打撃深刻
昨年の現代自の韓国国内での販売台数は約64万台、起亜自は45万8000台で、計110万台だった。
これは前年比で4.4%減の数字だ。だが輸入車を除く国内完成車メーカー5社で見ると、現代・起亜自のシェアは依然として80%に達している。
しかし現代・起亜自は年間販売台数が10万台を超える人気モデルが1車種もなく、販売台数が最も多かったのも小型車「アバンテ」(9万3966台)と軽自動車「モーニング」(9万3631台)だった。
産業研究院の機械・電子産業チーム長は「『ソナタ』や『グレンジャー』のような中型クラス以上のセダンの購入層がかなり輸入車に流れ、現代・起亜自の内需基盤が輸入車に浸食されるという現象が起きている」と分析した。
輸入車は昨年1-11月の販売量が前年比20%増加した。
韓国輸入自動車協会(KAIDA)は「今年の販売も昨年に比べ10%以上伸びる」との見通しを示した。
昨年韓国で販売された輸入車の6割は低燃費のディーゼル車だった。
また、トヨタの「プリウス」などハイブリッド車も人気だった。
ディーゼル車とハイブリッド車は、現代・起亜自が韓国だけでなく海外市場でも弱い部分だ。
このため現代・起亜自は今年、中型セダンのディーゼルモデルを販売するとともに、ハイブリッド車の販促も強化する予定だ。
■普通車を圧倒したSUV人気
金融危機以降、世界的にSUVの人気が高まる中、韓国でも同様にSUVの人気は高まっている。
昨年「ソナタ」「グレンジャー」「ジェネシス」など現代自のセダンタイプの販売台数は12.4%減少したが、「トゥーサン」「ソレント」などのSUVは20.1%増えた。
起亜自もセダン車の販売台数は8.7%減少したが、SUVは0.8%の減少にとどまった。
また韓国GMのセダンの販売は10%減少したが、SUVは41.9%も伸びるなど、SUVの人気が鮮明に表れた。
SUVが販売台数の90%以上を占める双竜自は、SUVブームで最大の恩恵を受けた。
双竜の代表モデル「コランド」シリーズ(ニューコランドC、コランドスポーツ、コランドツリスモ)は5万3000台以上を売り上げ、現代自「トゥーサンix」や起亜自「スポーティジR」などの人気SUVを上回った。
このため昨年の双竜の国内販売台数は34.1%も伸び、輸出も含めた総販売台数は2002年以来11年ぶりの好調な数字を記録した。
一方、海外での実績は国内とは正反対だった。
現代・起亜自は昨年、海外工場での生産量が初めて400万台を突破。
グループの総生産量の55%が海外で生産され、海外での実績は好調だった。
このため国内での不振を海外販売で補うことができた。
だが韓国GMとルノーサムスンは本社のグローバル生産基地での構造調整の影響で、韓国で生産して輸出した台数がそれぞれ2.5%減、15.1%減となった。
GMは2年後にシボレーブランドの欧州からの撤退を決めたことに伴い、今年から来年にかけて韓国GMの輸出量が20%以上落ち込むとみられる。
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朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/06 10:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/06/2014010600987.html
現代・起亜自が最も警戒すべき相手はトヨタ
今年の世界自動車市場、韓国車の苦戦予想
2014年の世界の自動車市場では、
韓国の自動車メーカーにとって、過去数年にわたり好材料となってきた要素が全て消え去った。
このため、韓国メーカーはこれまでよりも激しい世界競争を展開しなければならない状況だ。
米自動車業界では、ゼネラル・モーターズ(GM)が昨年12月、融資された公的資金を全額返済。
フォードは主要メーカーで最も高い2桁台の販売伸び率を記録した。
米国メーカーは金融危機から5年目にして、完全に正常化の軌道に乗った。
日本メーカーは、トヨタが14年3月期の連結営業利益が2兆4000億円を超え、6年ぶりに過去最高を更新する見通しとなるなど、過去の大規模なリコール(回収・無償修理)や円高によるショックから脱し、円安のメリットを享受している。
このほか、重要な動きは、今年の新車需要を新興国ではなく、中国、米国、欧州という「3大市場」が主導するとみられることだ。
金融危機以降、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国の総称)の爆発的な新車需要が世界の自動車販売の伸びの約半分(770万台)を占めたが、中国を除く新興国は景気後退局面を迎えている。
大手メーカーが主導権を握る3大市場で、韓国の現代・起亜自動車はさらに「孤軍奮闘」を迫られる1年となりそうだ。
■現代・起亜自、世界5位を死守できるか
最も警戒すべき相手は、世界首位のトヨタだ。
トヨタは昨年、業界で初めて1000万台の生産記録を打ち立てたとみられている。
また、最近3年間に部品調達コストを平均30%削減するなど、経営体質の改善に取り組み、昨年は業界最高の8.9%という営業利益率を達成した。
円安で採算性が大きく改善した側面もあるが、自主的なコスト削減努力がより大きな効果を発揮したと分析されている。
トヨタは今年、現存するガソリンバイブリッド車で燃費が最も優れた「アクア」(日本の公認燃費1リットル当たり37キロメートル)を掲げ、他社のエコカーの追撃を振り切る戦略だ。
トヨタとBMWは、ディーゼルエンジンを搭載した小型車「ベルソ」を欧州市場に投入する。
BMWはディーゼル車種不在というこれまでの弱点を積極的に挽回するとみられる。
昨年の売り上げが前年比で10%増え、過去最高を記録したフォードも脅威だ。
昨年の生産台数は約600万台で、現代・起亜自に次ぐ世界6位。
15年の目標生産台数はそれを33%上回る800万台に設定されている。
一方、現代・起亜自の今年の販売台数は800万台前後が見込まれる。
現代・起亜自の成長が鈍い場合、フォードに追い付かれる可能性もある。
また、日産は海外現地での部品調達率を90%まで高め、価格を700万ウォン(約70万円)まで抑えた低価格車種「ダットサン」をインド、ロシアに投入する。
現代・起亜自が輸入車でシェア1、2位を占めるこれら新興市場では、日産との価格競争が避けられない見通しだ。
■小型車・エコカーが韓国市場攻略
新技術、環境への優しさ、小型車を前面に掲げ、外国メーカーは韓国市場攻略を活発化させる見通しだ。
最も積極的なBMWが今年発売を予定している新車種は、現代・起亜自(4車種)を上回る6車種だ。
うち2車種はエコカーとなる。昨年末に欧米で発売した電気自動車「i3」を5月に、プラグイン(充電式)ハイブリッドスポーツカー「i8」を年末にそれぞれ発売し、韓国のエコカー市場の底辺拡大を図る。
メルセデス・ベンツは中型車「CLA」、アウディは小型車「A3」を導入し、輸入車市場を攻略する構えだ。
現代・起亜自は、ディーゼル車を追加投入し、輸入車のシェア上昇をできるだけ食い止めつつ、海外市場を積極的に開拓する戦略だ。
7年ぶりに需要が増加に転じるとみられる欧州市場が最初のターゲットだ。
昨年末に韓国で発売した新型ジェネシスを欧州に投入し、初めて欧州の高級車市場に挑戦する。
米国では4月に発表する新型ソナタで、昨年8%台前半まで落ち込んだシェアを9%台に引き上げることが目標だ。
主要メーカーの増産競争が続く中国では、起亜自が江蘇省塩城市に建設中の中国第3工場(年産30万台)が今年上半期にも完成する。
起亜自は年産180万台の現地生産体制で、シェア3位の座を固めたい構えだ。
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