2014年1月20日月曜日

南北統一は求められているのか(3):韓国は貧乏国に衰退する、早く逃げることが大切

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朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/19 07:53
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/19/2014011900095.html

【コラム】1年程度で交代する外相が「統一」を語るとは
ドイツ統一の裏には、18年間外相を務めたゲンシャー氏の存在
ゲンシャー外相が築いた基盤の上で、ソ連は西ドイツを信用
分断韓国の外交長官は18年間で12回も交代

 ドイツが統一されたのに韓国がまだ分断状態のままだということほど、あきれてしまうことはない。
 ドイツは侵略戦争を起こし、数千万人の命を奪った。’
 分断はそれに対する断罪だ。
 死文化したとはいえ、国連憲章では敵国として表現されてもいる。
 そんなドイツは統一した。
 一方韓国は、侵略の被害国だ。
 やられてばかりの上に、分断された。
 理由もなく分断された韓国は、今なお分断状態のままだ。

 ドイツは恐るべき底力を持った国だ。
 第1次世界大戦の敗戦からわずか20年で、再び世界を舞台に戦争を起こした。
 核爆弾、大陸間弾道弾、レーザー兵器、ジェット機、ステルス機などの現代兵器は全て、今から70-80年も前にドイツの科学者らが構想していた。
 戦勝諸国は、こうしたドイツの力を恐れ、ドイツを永遠に弱体化させるために分断した。
 なのに、そのドイツは統一を果たした。

 韓国が分断されたとき、世界の人々は韓国という国がどこにあるのかも知らなかった。
 ただの一度も周辺国の脅威になったことがなく、今後統一が実現しても中国や日本、ロシアを脅かすパワーにはなり得ない。
 それなのに、そんな韓国は統一できずにいる。

 多くの理由がある中では小さなことかもしれないが、見方によっては重要な問題を一つ考えてみた。
 ドイツは、最も重要なソ連の統一承認を引き出したが、韓国は中国の同意を得られずにいる。
 「これにはどういう差があるのか」と気になっていた昨年末のこと、ロシアのプーチン大統領の政敵で、それまで投獄されていたミハイル・ホドロコフスキー氏が突然釈放され、ドイツに向かったというニュースを目にした。
 ホドロコフスキー氏は、ドイツの空港に降り立つなり、引退から20年以上もたつドイツのハンス・ディートリヒ・ゲンシャー元外相に謝意を表明した。
 ホドロコフスキー氏釈放の裏には、プーチン大統領とゲンシャー元外相の親交があったのだ。
 プーチン大統領の政敵まで釈放させたゲンシャー氏は、24年前にソ連を説得してドイツ統一を成し遂げた主役だ。

 ゲンシャー氏は大学卒業後、東ドイツから脱出した。
 韓国でいえば脱北者に当たる。
 ゲンシャー氏は西ドイツで、中道寄りの自由民主党(FDP)に入った。
 1974年、社会民主党(SPD)とFDPの連立政権でゲンシャー氏は初めて外相になった。
 それから実に18年間、外相として活躍し、ドイツ統一という偉業まで成し遂げた。
 その間、ドイツの政権はウィリー・ブラント、ヘルムート・シュミット、ヘルムート・コールと3度変わった。
 その渦中で一人、18年にわたり外相という要職を維持できたというのは、驚くべきことだ。
 連立政権が避けられないドイツの政治状況の中で、外相ポストがFDPの「取り分」だったからでもあるが、ドイツの政界に「ゲンシャー氏に外相を任せる」という暗黙の合意がなければ不可能だった。
 この「外相在任18年」という奇跡のような出来事が奇跡のような統一を生んだと言ったら、飛躍しすぎだろうか。
 そうではないと思う。

 ゲンシャー氏は大学卒業後、東ドイツから脱出した。
 韓国でいえば脱北者に当たる。ゲンシャー氏は西ドイツで、中道寄りの自由民主党(FDP)に入った。
 1974年、社会民主党(SPD)とFDPの連立政権でゲンシャー氏は初めて外相になった。
 それから実に18年間、外相として活躍し、ドイツ統一という偉業まで成し遂げた。
 その間、ドイツの政権はウィリー・ブラント、ヘルムート・シュミット、ヘルムート・コールと3度変わった。
 その渦中で一人、18年にわたり外相という要職を維持できたというのは、驚くべきことだ。
 連立政権が避けられないドイツの政治状況の中で、外相ポストがFDPの「取り分」だったからでもあるが、ドイツの政界に「ゲンシャー氏に外相を任せる」という暗黙の合意がなければ不可能だった。
 この「外相在任18年」という奇跡のような出来事が奇跡のような統一を生んだと言ったら、飛躍しすぎだろうか。
 そうではないと思う。

 第2次世界大戦当時のモスクワ攻防戦だけを見ても、ドイツ軍が殺したソ連の軍人の数は、大戦中に戦死した米軍・英軍・仏軍を全て合わせた数に匹敵する。
 そんなソ連がドイツ統一に同意したのは、国益という観点からの決定ではあったろうが、両国指導部間に築かれた親交・信頼関係も大きな影響を及ぼした。
 その人的ネットワークを作った人物こそ、ゲンシャー外相だった。
 ソ連のゴルバチョフ書記長は90年2月10日、モスクワのクレムリンで開かれた独ソの首脳・外相会談で、ドイツ統一に同意した。
 この4人は「たまたま一度会った」程度の間柄ではなかった。
 とりわけゲンシャー外相とソ連のシュワルナゼ外相は、長らくの友人同士だった。
 外交も、結局は人がやることなのだ。

 ゲンシャー外相は、東欧のドアを開いた75年のヘルシンキ宣言から統一まで、長期間にわたり西ドイツの外交を代表した。
 西ドイツの外相が変わらないことから、周辺国は西ドイツの外交路線の一貫性だけは疑わなかった。
 これは、ドイツと「ゲンシャーイズム」に対する周辺国の信頼につながった。
 89年にベルリンの壁が崩壊すると、ゲンシャー外相は「統一ドイツのNATO(北大西洋条約機構)残留」で米国を説得し、さらに「NATO軍の東ドイツ地域駐屯排除」でソ連を安心させた。
 ゲンシャー氏が外相として飛行機の中で過ごした時間を全て合わせると、実に1年にもなるという。
 その東奔西走が、利害の絡む他国の指導者を友人にして、その心を動かした。

 第2次大戦敗戦国のオーストリア(原文ママ)は四つに分割されたが、わずか10年で統一を果たした。
 その10年の間に、首相の座を退いた人物が再び外相になり、外務次官だった人物が首相になった。
 外交に全てを賭けた、ということを意味する。
 外交に全てを賭けることにためらいのあった韓国では、過去18年間で(外相に相当する)外交長官が12回も変わった。
 中国の公務員や研究者には、到底理解できない。
 相手のことがようやく分かったところで交代してしまうため「あまりにひどすぎる」というわけだ。
 中国指導部が韓国の外交長官と会って「この人物は何カ月もつだろうか」と考えないとしたら、むしろおかしなことだ。
 こんな状況で統一外交戦略を語ること自体、ばかげている。

 今の韓国に、中国の習近平国家主席・楊潔チ国務委員と互いに信頼関係を持って対話できる人物がいるだろうか。
 外交長官をぞんざいに扱い、将棋の「歩」のようにすぐ代えてしまう韓国の風土からは、この先もそんな人物は生まれないだろう。
 統一ドイツと分断韓国、最大の違いの一つはこれだと思う。


 おばさんの告げ口外交風なやりかたでは朝鮮統一はうまれない。
 もしやるとしたら、韓国の北朝鮮侵攻による併合しかない。
 おばさんは名誉欲に捕まっている。
 残り4年の任期で、一歩を踏み出す可能性が大きい。
 そして、南北統一が成ったら、韓国はとんでもない貧乏国家に没落するだろう。
 よって、おばさんの動きを注視し、逃げるタイミングを計ったほうがいい。
 でも、韓国は政治的にも経済的にも中国に飲み込まれて
 これからいいことは何もない。
 逃げるなら早い方がいい。


朝鮮日報 記事入力 : 2014/01/26 08:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/26/2014012600227.html

【コラム】統一に向けた準備が不十分な韓国軍

 2010年2月、韓国陸軍のヘリコプターUH60に乗り、非武装地帯(DMZ)南方限界線の鉄条網に沿って、西端の臨津江下流から東端の金剛山まで飛行し、DMZを空から眺めたことがある。
 このDMZ東西横断飛行は、6・25戦争(朝鮮戦争)ぼっ発から60年を迎えるに当たり、韓国国防部(省に相当)、陸軍と朝鮮日報社が合意した「DMZ総合記録物制作事業」の一環として、韓国軍の創設以来初めて行われた。

 ヘリコプターが東に進むにつれ、雪に覆われた尾根に沿い、軍の戦術道路や鉄条網沿いの一般詰め所(GOP)、最前線の警戒詰め所(GP)などが目に飛び込んできた。
 撮影のためヘリコプターのドアを開けたことで、強風が機内に吹き込み、体感温度はマイナス30度にまで下がったが、韓国側と北朝鮮側の詰め所や道路が思っていたより多いことが分かり驚いた。
 現在、DMZ内には韓国軍のGPが約80カ所、北朝鮮軍のGPが約280カ所ある。
 鉄条網沿いにあるGOPはそれよりさらに多い。

 南北が対峙(たいじ)する状況の中で設けられたこれらの施設や、それを守る軍人たちの苦労はまさに、分断に伴うコストではないだろうかと思った。
 統一が実現すれば、軍事的な側面で、このようなコストを削減することができる。
 DMZ内のGPのうち、金剛山の前にある数カ所のGPは、一部を改造すれば世界的な観光名所となり得る。
 また、南北統一が実現すれば総兵力は35万-50万人程度にまで減らすことができ、20年間で約400兆ウォン(約39兆円)を削減できるという試算もある。

 だが、このような成果はただで得られるものではなく、事前の細かい検討や準備が必要だ。
 張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されたことによる北朝鮮情勢の急変で、3-5年以内に統一が実現するという見方も出ている。
 だが、北朝鮮情勢の急変や統一に備えた韓国軍の準備は不十分極まりない。

 北朝鮮軍は韓国軍の約2倍に当たる119万人もの兵力と、約4200台の戦車、約820機の戦闘機、約420隻の艦艇など多くの兵器を保有している。
 統一が実現すれば、北朝鮮軍の大部分の将兵は武装解除し、兵器は廃棄しなければならない。
 ドイツは東西両軍の兵力が10万3000人にすぎなかったが、統一後は約10%に当たる1万1000人程度だけ残し、ほかの将兵は除隊させた。
 統一後、北朝鮮軍の90%に当たる約107万人を除隊させると仮定した場合、十分な雇用の場を提供しなければ、相当な危険要素となる可能性が高い。
 核兵器やミサイルなどの大量破壊兵器はもとより、戦車など兵器の廃棄の問題も、決して簡単には解決しないだろう。
 だが、韓国軍には現在、統一後の南北両軍の統合について、概念的な構想があるだけで、実行が可能な細かい計画は策定されていないという。

 統一よりも早く起こり得る、北朝鮮情勢の急変への対策も同じだ。
 実際、北朝鮮情勢が急変した場合、北朝鮮内部で治安維持などの安定化作戦を実行することになれば、車輪の付いた装甲車が必要になるが、韓国軍には現在、実戦で十分に使える装甲車がほとんどないのが実情だ。
 韓国軍が北朝鮮情勢の急変や統一に対し本格的な準備をするには3-5年以上を要するという。
 今すぐに取り掛かっても遅いぐらいで、1日でも早く対策を講じるべきだ。




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