
▲離於島を含むKADIZ拡張案予想図

●日本、中国、韓国の防空識別圏
中途半端な「おばさん外交」が招いたツケが今後、韓国の肩にずっしりとかかってくる。
日米中から信頼を失った韓国の行き先は暗雲に満ちている。
誰も韓国を信用していない。
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朝鮮日報 記事入力 : 2013/11/30 11:35
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/30/2013113000670.html
朴大統領、防空識別圏拡大を指示
離於島・馬羅島・ホン島を含める方針
韓国政府は、韓国の防空識別圏(KADIZ)を南に拡大して離於島(中国名:蘇岩礁)を含める方針を立て、早ければ来週にも具体的な拡大範囲を決めるという。
韓国政府の消息筋は29日
「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が最近、防空識別圏をめぐる議論との関連で、韓国の防空識別圏を拡大するよう指示したようだ。
これにより、大統領府(青瓦台)国家安保室の指揮の下、国防部(省に相当)を中心に外交部など関係部局が防空識別圏拡張案の用意を急いでいる」
と語った。
また韓国軍の消息筋は「3-4種類の拡張案について、長所と短所を分析中。
どの案で拡張しても、離於島はもちろん、韓国の防空識別圏から一部はみ出ている馬羅島やホン島(巨済島の南にある無人島)の上空も全て防空識別圏に含まれるよう、方向付けされるだろう」と語った。
韓国政府や韓国軍当局は、中国や日本との事前協議や同意を経て離於島を含む新たな防空識別圏を設定するのは現実的に困難な点から、両国に事前通知した後、一方的に宣言する案を検討している。
しかし、中国のように一方的な宣言を行った場合、周辺国の反発など大きな後遺症が予想されるため、苦心している。
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朝鮮日報 記事入力 : 2013/11/30 11:34
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/30/2013113000669.html
中・日との摩擦覚悟、韓国も防空識別圏拡張へ
軍事的対立などの可能性は低いと判断
韓国政府が防空識別圏(KADIZ)を南に拡張する案を発表すれば、中国・日本との外交摩擦は避けられないものとみられる。
現在の状況では、中国と日本は韓国の新たな防空識別圏を認めず、反発する可能性が高い。
しかし、これが原因で離於島(中国名:蘇岩礁)上空で3カ国が激しくぶつかり、国際紛争化する可能性は低いとみられている。
韓国政府は、ひとまず防空識別圏の拡張案を用意し、中国・日本・米国政府への事前通知または協議に乗り出すものとみられる。
中国のように一切の事前協議・通知なく一方的に宣言した場合、周辺国との摩擦が大きくなりかねず
「中国を批判しながら中国と全く同じことをやった」
という批判を受けかねないからだ。
しかし、事前協議を行っても中国や日本がこれを認める可能性は低い、というのが韓国政府の判断だ。
従って、協議する姿勢を示した上で、離於島などを含む防空識別圏拡張案を発表する可能性が高い。
韓国が防空識別圏の拡張を宣言した場合、中国・日本がどの程度反発するかについては、予想にやや食い違いがある。
中国が西海(黄海)の防空識別圏宣言を前倒しする形で対応した場合、問題は深刻になる恐れがある。
中国が西海に設定する防空識別圏は韓国の防空識別圏と広範囲で重なる可能性が高く、また西海は軍事的にもデリケートな地域だからだ。
中国が西海で韓国の防空識別圏を侵犯し、韓国の戦闘機が緊急発進するという状況が頻繁に発生するとの見方もある。
しかし、中国がすぐさま強硬な対応措置を取ることはない、という見方も多い。
中国が先に「一方的発表」をしておいて、韓国の対応を批判するのは難しいというわけだ。
ひとまず遺憾の意を表明し、中国自身の防空識別圏を維持するという消極的対応で済ませる可能性が高い。
中国国営の「環球時報」は29日「米国・韓国・オーストラリアとは和解し、日本を集中的な相手にすべき」と主張した。
「防空識別圏は重なることがあり得る」という主張も出ている。
中国のある外交消息筋は
「中国の第1目標は日本なので、すぐさま離於島の上空に戦闘機を送り、韓中摩擦を引き起こすことはないだろう」
と語った。
日本は、中国に続いて韓国までもが一方的に防空識別圏を宣言することに対し、かなり強い拒否感を抱くと予想される。
日本が韓国の防空識別圏拡張を認めれば、論理上、中国の防空識別圏も認めなければならないからだ。
しかし韓国の措置は中国への対抗という性格が強く、韓米日共同対応の必要性もあるため、強い反発は難しいという見方が多い。
ある外交消息筋は
「韓国が離於島上空を防空識別圏に含めても、日本がこれに対抗して独島(日本名:竹島)を防空識別圏に含める報復措置を取ることはないと予想される」
と語った。
しかし韓国政府の関係者は
「国民感情的に防空識別圏の拡張は避けられないが、これを強行した場合、周辺国との関係上、プラスよりもマイナス面の方が大きくなりかねないため、悩んでいる」
と語った。
韓国政府は、防空識別圏拡張に先立ち、米国とも協議を経る計画だ。
防空識別圏は1951年に米極東空軍が設定したものだという背景に加え、対日協議の過程で米国の協力が必要だからだ。
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朝鮮日報 記事入力 : 2013/11/30 11:33
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/11/30/2013113000668.html
韓国政府が検討する防空識別圏拡張案とは
(1)海軍作戦区域南端-離於島南側海域も
(2)飛行情報区域南端-中国の防空識別圏と重複
政府が検討している3-4種類の韓国防空識別圏(KADIZ)拡張案には全て離於島が含まれているが、離於島の南側にどの程度まで拡張するかが異なる。
まず、済州島南端の海軍作戦区域(AO)である北緯32度まで拡張し、東南部は飛行情報区域(FIR)と一致させる案が検討されていることが分かった。
海軍作戦区域は上空の防空識別圏と同様、海上の国籍不明船や違法武器積載船が韓国の領海に進入するのを監視するために設定された区域だ。
飛行情報区域は飛行中の航空機の安全かつ効率的な運航に必要な各種情報を提供する目的で、国際民間航空機関(ICAO)が設定した空域。
海軍作戦区域の南端は離於島のすぐ南の水域まで含まれているが、飛行情報区域よりかなり北側に位置している。
この案は、日本の防空識別圏と一部重複している馬羅島の南側海上や、巨済島近くのホン島海上をはじめとする海軍の作戦区域を完全に網羅できるが、飛行情報区域の全ては含まれていないのが欠点だ。
第二に、韓国が管轄する済州島の南側の飛行情報区域まで防空識別圏を拡張させる案も検討されている。
事実、韓国政府と韓国軍は1980-90年代に韓国の防空識別圏と飛行情報区域を一致させる方向で日本と交渉を数回行ったが、日本が拒否し続けたといわれている。
軍消息筋は「飛行情報区域はICAOの承認を受けた空域だが、防空識別圏と一致しておらず、近くで航空機が遭難した場合、迅速な捜索や救助活動が困難になる恐れがあるため何度も改善を要求した」と話している。
しかし、済州島の南側の飛行情報区域は海軍作戦区域に比べ離於島から南にかなり下がる範囲で設定されており、中国が今回一方的に設定した防空識別圏と広い範囲で重複しているため、中国側の強い反発を招く恐れがある。
一部には防空識別圏を東海(日本海)・西海(黄海)・南海(韓国の南側海域)の海軍作戦区域と一致させる案もある。
しかし、そうすれば東側と西側の海軍作戦区域が大幅に広がり、日本の防空識別圏と多くの部分で重なるようになるため、双方の強い反発を招く可能性があり、実現の可能性は低いとみられている。
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朝鮮日報 記事入力 : 2013/12/02 08:29
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/02/2013120200526.html
韓国の防空識別圏拡張案、きょう米中日に通知
離於島・馬羅島上空も範囲に含める
韓国政府は1日、青瓦台(大統領府)の金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長主宰で国家安保政策調整会議を開催し、韓国の防空識別圏(KADIZ)拡張について話し合った。
政府はこの日議論された内容を、2日から米中日の3カ国に対し事前説明することを決めた。
政府関係者は
「3カ国と折り合いを付けるという意味ではなく、韓国側が決定した内容を十分に説明するという意味」
と述べた。
この日の会議では、韓国の防空識別圏を、飛行情報区(FIR)の水準に拡張する案を中心に検討したという。
飛行情報区は防空識別圏より範囲が広く、離於島(中国名:蘇岩礁)や馬羅島の上空を含んでいる。
政府の消息筋は
「複数の案を準備し、それぞれについて国際法や国際的な慣行に反していないかの検討を終えた」
と説明した。
青瓦台の関係者は
「米中日とどのように協議するかという最終判断についても話し合われた」
と述べた。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年12月2日 20時31分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79934&type=0

●2日、韓国・中央日報(中国語版)は「解決への妙案を模索する『サンドイッチ状態』の韓国政府」と題する記事を掲載した。写真は韓国大統領府。
2013年12月2日、韓国・中央日報(中国語版)は「解決への妙案を模索する『サンドイッチ状態』の韓国政府」と題する記事を掲載した。
以下はその概要。
韓国政府は、同国の防空識別圏(KADIZ)に離於島(イオド)を含める案を協議しているが、協議確定後の対策検討にも着手している。
金章洙(キム・ジャンス)国家安保室長は1日、大統領府で国家安保政策調整会議を主宰。
関係者は、「政府は離於島を含めてKADIZを拡大することに決めたが、馬羅島(マラド)と紅島(ホンド)を含むのかなどの細部はさらに検討が必要だ」と話した。
しかし韓国政府による公式発表はまだない。政府関係者は、
「中国のように一方的に識別圏拡大を宣言すれば、さまざまな問題を引き起こしかねない」
とした上で、
「世論に左右されることなく、慌てず慎重に作業を進め、問題が起きないようにしなければならない」
と話した。
韓国政府は防空識別圏拡大を確定する3日の政府与党協議の前に、日米中など周辺国との事前対話を通じて、摩擦を最小化したい意向だ。
政府は同時に、12月中旬に予定している韓国外交部第1次官の訪米や、中国外交部の張業遂(ジャン・イエスイ)常務副部長の年内の訪韓、さらには斎木昭隆外務事務次官との来年初めの戦略対話など、日米中とそれぞれ次官級戦略対話を推進するとしている。
また、2日から日・中・韓の順で歴訪するバイデン米副大統領の動きも注目される。
バイデン副大統領が日米間で調整された仲裁案を携えて中国を訪問する場合、防空識別圏問題の解決に向けたきっかけになるとの見通しがある。
だが、日米が中国の防空識別圏変更を要求し、集団的自衛権を強化するなど強硬な姿勢を取れば、中国との摩擦が加速化しかねない。
韓国政府はいずれにしろ、バイデン副大統領の歴訪結果に基づいた上で、米中両国と戦略的対話を進め、防空識別圏や集団的自衛権、日韓関係改善などの域内の複雑な問題の解決策を模索する方針だ。
外交部関係者は
「バイデン副大統領は最後に韓国を訪れる。日中間の敏感な問題に対する確定した立場や主張を聞くことができるはずだ」
と期待を込めた。
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朝鮮日報 記事入力 : 2013/12/03 09:56
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/12/03/2013120300888.html
韓国政府が防空識別圏拡張の発表を延期
米日が予想以上に反発、さらなる調整が必要と判断
韓国政府は、今週初めに発表する予定だった防空識別圏(KADIZ)の拡張案について、米国のバイデン副大統領の来韓後となる今週末ごろに延期する方針を定めたことが2日までに分かった。
米国など周辺国と追加の調整が必要という判断が作用したようだ。
与党セヌリ党のある幹部は「3日に予定されていた防空識別圏関連の党と政府との会議が、政府側の要請により延期された」と2日、明らかにした。
与党はこの会議と、4日に予定されていた党の幹部・中堅議員ならびに関係閣僚が出席する会議を経て、防空識別圏拡張の方針を決定する予定だった。
ところが外交部(省に相当)の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官が4日の会議に出席しないことが伝えられた。
ある政府関係者は「防空識別圏そのものが会議の議題から外されたとも聞いている」とした上で「防空識別圏拡張案について内部の意見調整がまだ終わっていないからだ」と明らかにした。
このように韓国政府が発表の方針を見直した理由は、米国のバイデン副大統領の韓国、中国、日本への訪問を前に、韓国が防空識別圏の拡張を発表するのは戦略的に良くないとの意見があったためだという。
韓国政府当局者は
「バイデン副大統領が日本と中国でどのような発言をするか、これを見極めた上で決めても遅くはない」
と述べ、別の外交筋は
「米国と日本の反発が当初の予想よりも強いようだ」
「1日の安保政策調整会議では外交部も(防空識別圏拡張に)待ったをかけてきたと聞いている」
などと明らかにした。
この結果、韓国政府はバイデン副大統領来韓後となる7日か8日ごろ、政府としての立場を最終的に整理するものと予想されている。
上記の政府当局者は
「防空識別圏の細かい内容について調整が行われる可能性は高いが、発表そのものを取りやめるのは難しいのではないか」
との見方を示した。
一方で韓国政府は米国、中国、日本などに防空識別圏拡張方針について説明する手続きをすでに行っていることも分かった。
しかし中国はもちろん、米国と日本を説得することも容易ではないため、政府は頭を痛めている。
最優先に話し合うべき相手は米国だが、
米国政府は「現状維持」を望んでいるようだ。
外交部の関係者は「防空識別圏拡張については米国政府とも緊密な話し合いを行っている」とした上で
「安全保障面での韓国の利益を守り、中国の防空識別圏設定に対抗するためには韓国も防空識別圏の拡張は避けられない。
この点を米国に強く訴えている」
と説明した。
韓国政府は近く日本とも正式な話し合いを始める予定だ。
しかし日本政府は1969年から維持されている現在の防空識別圏の変更は難しいとしており、反対の意向を明確にしている。
中国に対して韓国は「一方的な宣言に対抗する措置」との点を強調したい考えだが、中国政府がいつ西海(黄海)に新たな防空識別圏を設定するかも予想がつかないため、韓国政府としても頭が痛いところだ。
上記の韓国政府当局者は
「防空識別圏の拡張は米国中心のこれまでの秩序を変えるという意味がある上に、中国と日本も自国の利益を守るため神経質な反応を示す可能性が高い」
「この問題は韓米中日各国の利益が複雑に絡みあう高次元方程式だ」
とコメントした。
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聨合ニュース 2013年 12月 03日(火)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2013/12/03/0900000000AJP20131203002700882.HTML
週内に防空識別圏の拡大を発表 日米中に説明へ=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は今週中に防空識別圏の拡大案を確定し、日米中など周辺国に説明する方針を固めたもようだ。
政府関係者は3日、「週内に国家安保政策調整会議を開いて防空識別圏の拡大案を最終調整し、発表する」と明らかにした。
政府は済州島南方の防空識別圏を国際民間航空機関(ICAO)の飛行情報区(FIR)と一致させ、日本の防空識別圏に含まれている韓国南西沖の馬羅島、南東沖の鴻島近隣の領空を自国の防空識別圏に含めることを暫定的に決定したとされる。
済州島南方のFIRは、韓国の科学基地がある離於島を含む済州島南沖約200マイル(約320キロ)ほどに設定されている。
各国はFIRの順守および尊重の義務があるため、政府は周辺国の説得に問題はないと判断しているようだ。
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JNN ニュース
中国「国際法にのっとった方法で」 韓国の防空識別圏拡大検討に
公開日: 2013/12/02
韓国政府が自国の防空識別圏の拡大を検討していることに対して、中国外務省は「国際法などにのっとった方法で行うべきだ」と述べました。
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