2014年2月1日土曜日

中国人観光客を冷遇する韓国:急増する中国人観光客、日本人は韓国離れ

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朝鮮日報 記事入力 : 2014/02/01 07:49
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/01/2014020100116.html

中国人観光客を冷遇する韓国

 中国人観光客は韓国の観光産業にとって最大のお得意様に浮上したが、実際に韓国を訪れた中国人観光客の多くが韓国旅行中に不快な思いをしているとの調査結果がまとまった。

 本紙が昨年末、ソウル市の繁華街、明洞、東大門、江南で中国人観光客100人を対象にアンケート調査を実施したところ、回答者の25%が「韓国に実際に来てみて、イメージが悪化した」と答えた。
 特に旅行中に「韓国人から見下されたと感じたか、実際に見下された」との回答が37%に達した。
 一方、「他国に旅行して見下されたことがある」との回答は10%にとどまった。
 世界各地を旅行する中国人観光客が韓国にだけマイナスイメージを持っていることになる。

 中国人観光客が韓国にとってどれだけ上客かは、さまざまな面から実感できる。
 昨年中国から韓国を訪れた旅行者は392万人で、外国人旅行者全体の3分の1を占めた。
 また、中国人観光客1人当たりの消費は2012年現在で2153.70ドル(約22万5000円)で、外国人観光客全体の平均1529.50ドル(約16万円)を40%上回る。
 1人1日当たりの支出も378ドル(約3万9000円)で、外国人観光客の中ではトップだ。

 韓国経済にもたらす波及効果も大きい。
 韓国文化観光研究院が今年3月に発表した報告書によると、昨年韓国を訪れた外国人観光客の付加価値誘発効果は12兆8900億ウォン(約1兆2700億円)、所得誘発効果は5兆2600億ウォン(約5200億円)に上ることが分かった。

 中国人旅行者が全体に占める割合(36.7%)で単純計算しても、中国人による付加価値誘発効果は4兆7300億ウォン(約4600億円)、所得誘発効果は1兆9300億ウォン(約1900億円)に上る計算だ。
 合計すると7億ウォン近い経済効果を生んでいることになる。

 それにもかかわらず、中国人観光客は本紙の調査で、言葉遣い(12人)、表情(11人)、身振り(8人)などで見下されたと感じていたことが分かった。

 「韓国に初めて来たが、もう来ることはないと思う」

 明洞で取材に応じた中国人女性観光客の羅さん(20)は、地下鉄での経験をこう話す。

 「旅行2日目に地下鉄で友人と中国語で話をしていたら、おばさんに足でこつこつ蹴られ、隣の車両に行けと手で合図された。軽蔑の視線を感じた」

 羅さんは「東大門市場で服を買うときにも、歓迎されているのはカネだけだと感じた」と語った。

 主な観光地を離れると、状況はさらに深刻だ。
 中国語通訳ボランティアによれば、新村や狎鴎亭などにある美容室に対する不満が最も大きいという。
 韓国で流行のヘアスタイルにしてもらおうと苦労して美容室を訪ねても、冷遇されることがしばしばある。

 観光客を案内しているLさんは
 「20代の中国人女性を梨花女子大前の美容室に連れて行ったが、経営者の表情が暗くなった。
 こちらのきまりが悪くなるほど露骨に嫌がっていた」
と話した。

 中国人観光客に対する偏見は深刻な状況だが、政府は「問題はない」という態度だ。
 政府がこのほど実施した「外来観光客実態調査」によると、中国人観光客の旅行満足度は5点満点で4.14点と高く、全体平均と並んでおり、政府は問題視する必要はないとの立場だ。
 しかし、専門家は統計上の錯覚だと指摘する。

 外来観光客実態調査は、中国人観光客のうち、特定のショッピングモールや宿泊施設、飲食店に立ち寄る団体客を対象に行われることが多いが、そうしたケースでは韓国人の素顔は目に付かないからだ。

 中国専門家は、韓国を訪れる中国人の急増が単純に経済的な側面だけでなく、韓中関係の大枠に影響を与えると指摘する。

 ニア財団の鄭徳亀(チョン・ドック)理事長は「韓中関係には韓国の未来が懸かっており、民間から政府に至るまで文化や価値観の差を埋めていくことが外交の基本だ。
 そうした社会的価値が金銭よりも重要な国家的資産であることを肝に銘じるべきだ」と指摘した。



レコードチャイナ 記事入力 : 2014/01/31 06:36
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/01/31/2014013100028.html

明洞の飲食店、日本人向けメニューを中国人向けに変更

 「見るだけでシートパックを差し上げますよ」――。
 ソウルの繁華街・明洞には中国語で客引きの声が響いている。

 家族旅行でソウルを訪れたという中国人観光客、王運浩さん(37)は、前日に買った服と靴に身を固め、両手に免税店の買い物袋6個を持って取材に応じ「韓国人は中国語がうまいので、買い物には特に不便がない」と話した。
 王さんは化粧品店で一つ4万8000ウォン(約4700円)の栄養クリーム16個を箱買いし、代金を現金で支払った。
 店頭と全ての商品には中国語での説明が付いていた。

 中国人観光客が買い物を楽しむ明洞や東大門では、客引きの流ちょうな中国語が響き、中国語の看板は全ての店で必須だ。
 明洞観光情報センターの中華圏担当マネジャー、キム・スアさん(30)は
 「センターを訪れる観光客は1日に170~200人だが、うち40%が中国人で、日本人は20%にすぎない」
と話した。

 地下鉄4号線の明洞駅から明洞芸術劇場までの300メートルの通りにある商店58カ所で、中国語ができる店員がいる商店は42カ所を占めた。
 化粧品店は全ての店に中国語ができる店員がいた。

 ある化粧品店のマネジャー(32)は
 「店員14人のうち6人が中国の朝鮮族で、残る店員も中国語は流ちょうだ。
 以前は日本語ができる店員も多く採用していたが、今は採用しない」
と話した。

 ある化粧品店で中国人に最も人気があるのは、最も高価な15万ウォン(約1万4700円)のカタツムリクリームセットだった。
 女性店員(44)は
 「来店しても見物だけで商品を買わない日本人とは異なり、中国人は一度に大量に買っていくので、売上高の80%を占める。
 中国版ツイッターの微博(ウェイボー)を使ったイベントを開催していて、中国人が使うデビットカード『銀聯カード』には優遇特典を設けている」
と説明した。

 中国では昨年10月に激安ツアーや買い物の強要を禁止することを柱とする旅遊法(観光法)が施行され、観光客の減少も懸念されたが、実際には施行当時に出足がやや落ち込んだだけで、中国人客は増え続けている。
 大手旅行会社ハナツアーの関係者は
 「中国人の団体観光は減ったが、個人旅行が大幅に伸びた。
 大半は個人旅行でショッピングと観光を楽しんでいる」
と説明した。

 中国人観光客は明洞の飲食店のメニューも変えている。
 2012年に鍋店から焼き肉店へと業態転換した経営者(46)は「以前はソッコチゲ(イカ、野菜、豆腐を使った辛い鍋料理)を『イカ鍋』と称して、日本人客を呼び込んでいたが、最近は中国人が好む直火焼きにメニューを変えた。
 毎日の来店客400人のうち半分が中国人だ」と話した。

 韓定食の店を営む店主(53)は「中国人は生ものや辛い料理を食べないため、ユッケをメニューから外し、ケジャン(ワタリガニを塩、漬け込んだもの)のようなミッパンチャン(メーン料理の前に並ぶおかず)も焼いたものに変えた」と語った。

 北京から来た観光客、邱峻栄さん(24)は、ガールフレンドへのプレゼントとして、東大門市場で化粧品セット(14万6000ウォン)、コート(7万5000ウォン)、毛糸の帽子(1万5000ウォン)という合計23万6000ウォン(約2万3200円)の買い物をした。邱さんは5万ウォン札が11枚入った財布を見せ、「まだまだ買うものがある」と話した。

 東大門市場のショッピングモールには、女性人気歌手グループの「f(x)」の中国人メンバー、クリスタルをモデルに起用した横断幕が掲げられ、周辺には中国人観光客の45人乗り観光バスが休む間もなく行き交っていた。

 ファッションビル
 「ミリオレ東大門」で衣料品店を営むイ・サンミさん(39・女性)は「中国語を知らなければ商売が難しい。値段や色を表す中国語から学び始めた」
と話す。
 ファッションビル
 「斗山タワー」のキム・ジョンムン・マーケティングチーム部長は「最近1-2年で中国人客が急増し、斗山タワーだけでなく、APM、ユーアスなど東大門の大型ショッピングモールの入居テナントを対象に無料の中国語講座を開いている」
と紹介した。

 ホテルや免税店も中国人客の攻略に躍起だ。
 ソウル・江南地区の高級ホテル「インターコンチネンタル・ソウルCOEX」では昨年、宿泊客の30%近くを中国人が占めた。
 美容整形を兼ねた観光を楽しむ若い女性、清潭洞のブランド店街でショッピングするVIP客の宿泊が大半だ。
 ホテルは中国人客のために朝食のメニューに中国人が好むおかゆや点心、茶葉蛋(茶でゆでた卵)などを追加した。
 ルームサービスの値段は8万ウォン、8000ウォンなど中国人が好む数字「8」に合わせた。

 ロッテ免税店では、中国人観光客による売り上げ構成比が2012年の30%から昨年には45%に上昇し、韓国人客を抜いた。
 ロッテ免税店本店は3フロアにそれぞれ中国語通訳を5人配置し、中国人観光客専用の案内デスクも設置した。
 化粧品を求める中国人客のために、蚕室店9階には74の化粧品ブランドを出店させ、10階では中国人に人気の「BBクリーム」のコーナーを拡充した。

 慶熙大観光学部の李忠基(イ・チュンギ)教授は
 「中国国内での韓流と反日ムード、中国経済の急成長によって、今後も多くの中国人が韓国を訪れる見通しだ。
 韓国の産業界全体で中国人をもっと効果的に誘致できる戦略を立てるべきだ」
と指摘した。



朝鮮日報 記事入力 : 2014/02/02 08:38
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/02/2014020200186.html

中国人にとって韓国は「B級観光地」
「安値で行ける旅行先」とのイメージ
安い宿泊施設に泊まり、団体でショッピング
リピーター率、日本人64%に対し中国人は29%

 1月15日、休暇を利用して中国浙江省から友人3人と共に韓国を訪れた会社員リン・リーチェンさん(24)は、1人当たり2400元(約4万1400円)=往復料金=の格安航空券を利用した。
 泊まったのはソウル・明洞のモーテルで、4泊5日の料金が930元(約1万6000円)というパッケージを利用した。
 宿がとても狭くて苦労したというリンさんは
 「多くの中国人は韓国を『B級観光地』と考えている。
 実際来てみると、宿泊施設やサービスもその程度、価格に見合っているという感じだ
と話した。

 昨年秋、旅行代理店を通じて済州島を訪れた呉偉さん(38)は
 「済州島でやったことといえば、団体でのショッピングだけだ。宿泊施設や食べ物には失望した」と語った。
 実際、呉さんは済州島に滞在した4日間、健康食品売り場やミカン農場など8カ所の商店を回り、団体でショッピングをする羽目になった。
 ガイドが「観光名所」として連れていく場所は、「お化け道路」(下り坂でありながら上り坂に見える錯視現象を引き起こす道路)やドラマの撮影地、市場など、入場料の掛からない所ばかりだった。
 呉さんは「もう二度と済州島には行かないつもりだ」と話した。

 昨年韓国を訪れた中国人観光客の数は392万人に達し、国別の外国人観光客数のランキングで断トツの1位となった。
 だが、旅行の専門家たちは、中国人観光客たちの脳裏に染み付いている「韓国旅行は安い」という認識を変えられない限り、韓国の観光産業の将来は明るくない」と指摘した。
 今月16日、明洞で記者の取材に応じたウィ・ティンティンさん(24)は
 「韓国は絶対行きたいという観光地ではなく、経済的な条件に見合っているから行くにすぎない。
 費用や時間の面で、行きやすいという点が最大の利点だ」
と話した。
 最近、米国の経済紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた「中国人が最も好む国外の観光地ランキング」で、韓国は10位以内に入らなかった。

 中国人観光客は、韓国を訪れる外国人観光客の中で最も支出額が多く「貴重なお客さん」といえる。
 しかし、その消費行動を細かく見てみると、中国人にとって韓国旅行がどのような意味を持つものなのかを確認できる。
 2012年現在、中国人観光客が韓国で支払った金額は1人当たり平均2317ドル(約24万1600円)で、外国人観光客の中で最も多かったが、その用途はショッピングに偏っている。
 中国人観光客がショッピングに使った平均金額は1409ドル(約14万6900円)だったのに対し、宿泊費は292ドル(約3万円)にとどまった。
 一方、日本人観光客はショッピングに使った平均金額が375ドル(約3万9100円)、宿泊費が334ドル(約3万4800円)と、ほぼ同程度となった。
 米国人観光客の場合は、ショッピングに使った平均金額(342ドル=約3万5700円)よりも宿泊費の平均(557ドル=約5万8100円)が圧倒的に多かった。
 2012年に中国人観光客が済州島で泊まった宿泊施設は、観光ホテル(39.3%)、モーテルまたはゲストハウス(33.9%)、コンドミニアムまたはペンション(15.6%)の順となり、特級ホテルの比率は8.7%にすぎなかった。



サーチナニュース 2014-02-02 13:30
http://news.searchina.net/id/1522923

中国人8万人が韓国へ、旧正月期間の「高額消費」に期待=韓国

 複数の韓国メディアは31日、旧正月の大型連休中に韓国を訪れる外国人観光客が33万人に上り、うち中国人観光客は8万人達するとの見方を伝えた。
 韓国政府は観光キャンペーンを積極的に展開し、中国人観光客を呼び込む計画という。
  韓国メディアによると、1月30日から2月2日(日)までの連休中、韓国を訪れる中国人は2013年の旧正月の連休よりも12%多くなると見られている。
 韓国観光公社は、中国現地の支社を通じ、オンラインマーケティングやSNSなどを使って中国人向けの特別プロモーションを行っているという。
  中国人観光客が連休中に韓国で消費する額は1000億ウォン(約94億円)にのぼるとされ、購買力にも大きな期待が集まっている。
 1店舗の消費額は、日本人観光客が1人あたり4万7000ウォン(約4500円)なのに対し、中国人観光客は6万4000ウォン(約6000円)と30%も多いというデータもある。
   2013年10月に発足した外国人観光客をぼったくりなどの被害から守る「観光警察」も出動する。
 韓国メディアは、中国で施行された旅行法の影響で減少していた中国人観光客が、今回の春節マーケティングで回復する可能性もあるとして関心を示した。



レコードチャイナ 配信日時:2014年1月31日 17時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82680&type=0

<春節>中国人観光客戻る、銀座など大賑わい
=「尖閣・靖国」吹き飛ばす?―期間中5万人が訪日

 2014年1月31日は中国の旧正月「春節」初日、東京・銀座では次々に到着する観光バスから降りた多くの中国人観光客が百貨店やブランドショップに吸い込まれていた。

 中国人観光客を扱う旅行会社団体によると、折からの円安・人民元高も追い風となり、約1週間の春節の期間に5万人以上が日本を訪れる予定という。
 
 大手百貨店の担当者は
 「今年の春節には中国人観光客が昨年の3倍以上になると期待しており、売り上げも急増しそう」
と胸を膨らまた。
 春節に毎年、来ているという中国人観光客は、明るい表情で「今回は宝石やハンドバッグを買うつもり」と語っていた。

 日本政府観光局によると、中国人観光客1人当たりの消費額は欧米や東南アジアの観光客に比べ2倍以上の11万円以上に達する。
 特にカメラやパソコンなどの家電は大人気で、春節は日本の関連業者にとっては貴重なかき入れ時となっている。
 大手ホテルの中には中国人の団体旅行の予約が前年に比べ6割以上も増えたところもあるという。

 日本政府観光局は尖閣問題以降に中断していた中国での交通広告を再開、地下鉄のホームやバスの車体で日本への旅行を呼びかけている。
 「尖閣諸島」「安倍晋三首相の靖国参拝」をめぐる日中間の軋轢にもかかわらず、こうした官民を挙げた取り組みが功を奏していると言えそうだ。